ATMの障害対応
セキュリティ本部 教育研修室
実はイセットはATM(現金自動預け払い機)の障害対応もやっています。
障害対応とはATMが故障した時(お金が詰まった、カードが挿入出来ない等)、簡単な原因であればそれを直し、場合によってはお金やカード等をお客様にお返しして、正常に使用出来るようにする業務です。警備会社がそんな事をやっているなんて知ってましたか?自分自身入社時に警備会社がそんな業務をやっている事に驚きました。「イセットはいろんな事をするんだなあ」と思っていましたが実際はそのような業務は警備会社が委託されているケースが多いのです。
私が以前所属していた津営業所では月に20件程度の要請があり、対応した所、破れた紙幣や割れたカードをそのまま使用して詰まらせたり、硬貨と一緒に誤ってレシートを入れてしまったり等さまざまな原因があります。
ある日、「機内にて取引状況の履歴を確認して欲しい」との要請があり郵便局のATMの場所に行くとお客様と局員様が話し合っていました。話し合いというよりはお客様が感情的に局員様に何やらいいよっている様子でした。「こんにちは」と声をかけた所、「なんで警備員が来るんだ!誰が呼んだんだ!」とお客様がさらに怒り出しました。お客様としては自分が局員様に食って掛かっている態度に対し誰かが警備員を呼んだと思ったようです。結果、火に油を注いでしまったのです。
その日はお客様が入金時に何らかの事情により機械が停まってしまい、きちんと入金されたのか不安で、そこには局員様がおられたものの担当が違う為、詳細が分らず、ATM監視センター様の判断で当社に依頼があったものでした。その場の状況から声を掛ける内容にもう少し気を使えば利用客様をさらに怒らすのではなくなだめられたのではなかったのかと後になり反省しました。私は“そんなつもりではなかったのに相手にはそう受け取られなかった”という事は多々あります。そうした場合は発信側の失敗です。特に我々は”警備服”を着て業務にあたっています。自分達が考えている以上に世間は意識するのです。それに恥じない行為をするのは当然ですし、常に一般の方に見られていますので、当たり前以上の行動を取る事が必要だと痛感しました。
警備員は冷静沈着で常に相手の立場に立つ事が重要です。
毎日勉強の日々が続きます。