火災事故対応奮闘記
セキュリティ本部 警備部
イセットはトータルセキュリティの警備会社として、各種警備の他、健康管理システムや施設管理業務、安全商品の販売なども行っております。消防法の一部改正に伴い、イセットの本社がある三重県津市でも、新築住宅については平成18年6月1日から、既存住宅については平成20年5月31日までに住宅用火災警報器の設置が義務付けられることになり、お客様からの問い合わせも増えております。
火災事故への関心が高まる中、イセットが警備を担当するお客様の建物で、今年は既に2件の火災事故がありました。
1件は、ある食料品店の設備監視盤より漏電の警報を受信して警備員が現場確認に向かったところ、惣菜コーナー調理室のフライヤーより煙が出ておりました。隊員は119番通報すると同時に、自ら車載の消火器を使用して消火にあたり、間もなく到着した消防隊と協力して被害を最小限に食い止めました。どうやらフライヤーの天かすに熱が残っており、そこから発火したようです。大事には至りませんでしたが、消火器を計8本使用するまで鎮火せず、もう少し遅かったら大きな事故になっていたことでしょう。
もう1件は、ある鉄工所の火報盤より火災の信号を受信して警備員が現場に向かったところ、機械より火が出ており、警備員はすぐさま現場近くに備付の消火器を使って消火にあたり、その3本を使用して鎮火に成功しました。
いずれも従業員の皆さんが帰った後の出来事で、退社時には異常はなく、予想しない事態に驚いてみえました。イセット隊員としては火災を発見すれば消火にあたるのは当然のことですが、2件ともお客様にとても感謝していただいたことは非常に嬉しく思います。
さて、イセット隊員は消火器の使い方は当然知っていますが、皆さんは火事の場合すぐに使うことができますか?操作は簡単なのですが意外と迷う方が多いのではないでしょうか。
〔消火器の使用方法〕
①できるだけ風上から火点に近付く。一般的な容量3kgのもので放射距離は3~6m。
結構近付かないといけません。
②安全栓(レバーを固定している黄色のピン)の封印シールを破り、栓を抜く。
③ノズルを起こし、火点に向ける。
④レバーを握ると消化剤(粉末)が噴出します。
⑤放射時間は一般的な容量3kgのもので約15秒です。結構短いですね。
狙いを外さないようにしましょう。
皆さんも一度職場や自宅の消火器を良く見て、上記の手順をシミュレーションしてみることをお勧めします。